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日本で一般的に「みかん」として売られている果実のほとんどは「温州みかん」にあたります。 温州みかんの中にも、いろいろな品種・系統があり、「愛媛みかん」や「有田みかん」、当店で販売している「三ケ日みかん」など、産地の名前が入ったみかんのブランド名はよく見かける方も多いかもしれません。 ※上記のみかんは品種名ではなく、産地のブランド名です。
温州みかんはもともと中国が原産で、日本では鹿児島県が原産地とされています。「温州みかん」は中国のみかん産地から付けられた名前だと言われています。種類は大きく分けると、成熟時期によって極早生・早生・普通種の3種類に別れます。
静岡県では主に、普通温州、青島温州などが栽培され、沼津地域を中心に、寿太郎温州といった品種もあります。 静岡県西部地域、浜松市の三ケ日では主に「早生」と「青島」が栽培されています。
※当店で扱う「はるみ」や「甘夏」は雑柑に分類されます。
静岡県は全国でもトップクラスのみかんの生産地です。和歌山県や愛媛県なども有名ですが、静岡県もみかんの収穫量・出荷量が多く、共に上位入るほどの産地です。静岡県では「青島温州」の栽培が盛んで、県内の温州みかん栽培面積の50%以上を占めています。
特に三ケ日みかんは美味しさに定評があり、関東の市場でも評価の高いみかんです。その品質を実現しているのが、三ケ日の地の環境の良さにあります。浜名湖周辺の南斜面の丘陵地で栽培される三ケ日みかんは、太陽の光を充分に浴び、甘さとコクのあるみかんへと育ちます。浜松市は全国でもトップクラスの日照量のため糖度の高いみかんになります。さらに、三ケ日は赤石山脈の裾に位置し、ミネラルを多く含んだ赤土の土壌です。日照条件もよく、自然条件も良いため、美味しいみかんが育ちます。
10月下旬~11月上旬に出荷する、三ケ日みかんの中でシーズン最速のみかん。早生よりも少し早い時期に熟すみかんです。10月下旬はまだ青いみかんの状態で出荷を開始しますが、味はしっかりとしています。特徴は、早生みかんのように皮が薄く、みずみずしいみかんです。収穫量が少ないため、当店では販売しない年もございます。
10月下旬から11月に収穫し、11月から12月にかけて出荷される品種です。当店では例年、11月から販売を開始します。皮が薄く「青島」に比べて小玉なみかんです。みずみずしく、濃厚な甘さがあり、フクも薄いため口当たりの良さが魅力です。甘くてギュッと濃縮された旨味とコクに、グルメ通から大変人気があります。
玉が大きく、形は扁平で、皮が少し厚めなので長期間の貯蔵にも適しています。収穫時期は11月から12月ですが、貯蔵をすることで着色を進め、果実中の酸が分解されて酸味が落ち着き、甘さが引き立ちます。出荷時期は12月下旬~2月下旬となります。濃厚な味とみずみずしさに定評があり、ただ甘いだけのみかんではなく、コク・甘さと酸味のバランスが絶妙です。
12月中旬だけの短い期間に出荷されるみかんです。皮は早生よりは少し厚めですが、糖度が高く、濃厚な味と程よい酸味が自慢のみかんです。今では栽培する農家がほとんどなく、収穫量が少ないため、当店では毎年数量限定販売をしています。希少価値の高い幻のみかん「杉山」。「昔ながらの素朴なみかんの味がする」と評判です。毎年すぐに完売してしまいます。
温州みかんの「由良(ゆら)」は極早生品種。10月中旬から下旬にかけての数週間の短い期間にしか出荷されない希少なみかんです。見た目は少し緑がかった状態で収穫されますが、味はしっかりしていて、皮が薄くて食べやすいのが特徴です。緑がかってはいますが、酸っぱすぎるわけではなく、爽やかな酸味としっかりとした甘さのあるみかんです。
早生品種の田口みかん。皮が薄めで糖度が高く、甘酸っぱくて濃厚な味わいです。和歌山県では知名度のある「田口みかん」ですが、隠れた名品として浜松の日下農園でも栽培しています。マルチドリップ栽培を採用しているため、みかんのシーズンとしては早い11月初旬から、濃厚な甘さのみかんを味わうことができます。
11月から収穫が始まる温州みかん「片山みかん」。貯蔵することで熟成されるタイプなので、12月からお正月にかけてが旬となります。中玉から小玉と、小ぶりのものが多く、マイルドで軽やかな酸味と、コクと旨味のあるみかんです。甘さだけではなく、さわやかな味覚。皮が柔らかいのでお子様、ご年配の方でも安心して召し上がっていただけます。
三ケ日みかん「青島」と同時期(12月ごろ)に収穫し、約2ヶ月間熟成したみかんです。2月下旬~3月上旬にかけて出荷時期を迎えます。寿太郎みかんは、熟成させることで酸味がぬけ、マイルドにな味わいです。みかんシーズン最後のみかんですが、濃厚な味わいで、甘みも十分。コクがあり、甘さと酸味のバランスの取れた極上みかんです。
当店で扱うみかん商品は三ケ日みかんの極早生・早生・青島・杉山、片山みかん、由良みかん、田口みかん、はるみ、寿太郎となります。それぞれ旬の時期が違い、美味しさ・特徴も異なります。
シーズンはじめのみかんは、三ケ日みかん極早生・由良みかんなどにあたり、極早生みかんは出来が良い年だけ販売しています。由良みかんはマルチドリップ栽培により、10月であってもとても甘いみかんです。
11月になると、三ケ日みかん早生が収穫され始めます。皮が薄く、フクも薄いため、食べやすく口当たりが良いことが特徴。ただ甘いだけでなく、少し酸味があるため、パクパクといくつでも食べたくなるみかんです。
12月から年末・年越しシーズンにかけては、三ケ日みかん青島や片山みかんが旬を迎えます。ただ、青島みかんは貯蔵することで美味しくなるみかんのため、1月のほうがより美味しくお召し上がりいただけます。
3月には、きよみオレンジとポンカンをかけ合わせた「はるみ」や、収穫から1~2ヶ月貯蔵庫で熟成させた「寿太郎」が出荷時期を迎えます。